外壁のカバー工法(重ね張り)は、既存の外壁に新たな素材を重ねて施工する方法です。この工法は、特に古くなったサイディングやモルタル、ALCなどの外壁で利用が可能で、外壁のデザインを一新することができます。解体作業を必要とせず、短期間で低コストにリフォームが可能です。
外壁カバー工法の費用相場
屋根カバー工法の費用相場は、25坪程度の住宅で約150~220万円程度とされています。
費用の幅があるのは、住宅の形や大きさ、使用する材料によって価格が変動するためです。
標準的な外壁カバー工法の相場が外壁1㎡あたり9,000~13,500円、付帯塗装25万円、足場代20万円とされています。2階建て25坪程度の外壁であれば、総額で約200万円前後が工事相場です。
外壁塗装工事との比較
外壁カバー工法の費用は外壁塗装の2.5~3倍程度になりますが、外壁塗装は繰り返し行う必要があり、長期的には外壁カバー工法の方が経済的とも言えます。
外壁カバー工法で用いる主な外壁材
外壁カバー工法で使用される主な素材には樹脂サイディングと金属サイディングがあり、金属サイディングはガルバリウム鋼板、エスジーエル鋼板、アルミの3種類に分けられます。これらの素材選択によって工事価格が変わります。
樹脂サイディング
耐久性20~30年、単価9,000円/㎡ 台塩化ビニール樹脂素材でできている外壁材の一つで、他のものより安価な傾向にあります。非常に軽量で耐久性の長い外壁材です。
ガルバリウム鋼板
耐久性20~30年、単価10,000円/㎡ 台。錆びにくく、軽量で地震の負担が少ないが、雨音が響く可能性があります。
エスジーエル鋼板
耐久性30年以上、単価10,000円/㎡ 台。金属素材特有の軽量性を有していることから耐震性にも優れている優秀な金属建材です。
アルミ
耐久性30年、単価11,000円/㎡ 台。耐久性が高くメンテナンスが少ないですが、費用がやや高額になります。
外壁カバー工法のメリットとデメリット
カバー工法は外壁の全体張り替えと比較される工事で、外壁全体の劣化に対処する場合に行われます。張り替えと比べて工事が安いものの、そのメリットとデメリットも十分理解しておくことが大切です。
メリット
張り替えより費用が安い
工事期間が短い
アスベストがある外壁でも撤去費用がかからない
断熱性や遮音性が高くなる
デメリット
外壁が重くなり耐震性が低下する可能性がある
利用できる外壁の材質が限られる
内部の劣化度合いがわからず放置することになる
まとめ
外壁カバー工法は、外壁のリフォームを考える際に有効な選択肢の一つです。しかし、外壁内部の腐食が進行している場合は、この工法が適用できないこともあるため、専門家による詳細な調査が必要です。適正価格で長期間安心できる工事をしてくれる適切な業者選びと費用の把握が重要です。
パルルーフでは、お客様に最適な外壁材や適切な工事についてのご相談もお受けしております。外壁リフォームのお悩みや張り替えをご検討の際にはお気軽にご相談ください。
屋根カバー工法の費用と相場については以下をご参照ください。