屋根は家の外観を美しく見せるだけでなく、家を天候から守る重要な役割も果たしています。近年の技術進化により、さまざまな種類の屋根材が市場に登場しており、その中から最適なものを選ぶのは難しいかもしれません。この記事では、日本では定番の屋根材「瓦」を取り上げ、特性やメリット・デメリットをご紹介します。

瓦屋根について

瓦屋根は、その美しさや独特の趣から和風の家だけでなく、洋風の家にも採用されることが多く、その美しさや機能性から多くの人に選ばれています。瓦屋根は種類によって耐久年数、費用相場、メンテナンス方法が異なり、最近では自然災害に強く耐久性に優れた瓦も登場しています。

瓦の種類

いぶし瓦
煙でいぶすことにより表面を炭素膜で覆った瓦で、和風のデザインに最適です。耐用年数は50年以上。

素焼き瓦
粘土をそのまま焼成した瓦で、土の色がそのまま出ています。耐用年数は50年以上。

釉薬瓦
粘土瓦の表面がガラス質でコーティングされ、カラーバリエーションが豊富です。耐用年数も50年以上。

窯変瓦
焼成中に酸素の量を変えて焼き上げた瓦で、1枚ごとに色のバラつきが特徴です。耐用年数は50年以上。

練込み瓦
金属系顔料を練り込んで焼成した瓦で、ナチュラルな質感が特徴です。耐用年数は50年以上。

セメント瓦
形が揃っており施工しやすいが、美観維持のための塗装メンテナンスが必要です。耐用年数は20~30年。

軽量セメント瓦 (防災瓦)
耐震性を高めた屋根瓦で、耐用年数は約20年。

プラスチック瓦
FRPなどの樹脂素材を瓦状に成形したもので、耐震性が高いです。耐用年数は20~30年。

瓦屋根のメリット

耐久性が高い:瓦屋根は粘土などの不燃材料でできており、熱や寒さに強く、環境の変化に左右されにくく、耐久年数は50年以上ともいわれています。

再塗装不要:釉薬を塗っていると表面がコーティングされ、雨水などから守られ、防水性に優れ、色褪せません。

部分的な葺き替えが可能一枚割れても、必要な箇所だけの部分補修が可能なのでコスト的にもメリットがあります。

軽量素材そのものと瓦と下地材の間に空気層を作る工法により、断熱性・遮音性が高いです。

瓦屋根のデメリット 

自然災害のリスク重いため耐震性に劣り、:地震や強風で瓦が落ちるリスクがあるため、対策が必要です。

価格:施工に専門的な技術が必要で、部材そのものの値段も高いため、価格が他の屋根材よりも高くなります

瓦屋根のメンテナンス

瓦屋根は耐久性が高いため、メンテナンスがほぼ不要ですが、定期的な点検は必要です。特に、瓦を下地に止める部分が劣化している場合があるため、10年に一度くらいの周期で点検を行い、必要に応じて下地の補修を行います。

まとめ

屋根材の適切な選択をするためには、ニーズやライフスタイル、住んでいる地域の環境などを総合的に考慮することが大切です。最適な屋根材を選ぶことで、快適な住環境を長く保つことができます。

パルルーフでは、お客様に最適な屋根材についてのご相談もお受けしております。屋根材のお悩みや張り替えをご検討の際にはお気軽にご相談ください。